第10章 死神の時間
そのケイトちゃんの顔は、どこか晴れ晴れとしていて…
僕等にとって、一番聞きたかった言葉で……
みんながみんな
ずっと、待ち望んでいたもの(成長)であり、変化だった。
ケイト「どしたの?(きょとん」
感情がゆがんでも、おかしくなんかはなかった。
こうして、笑うこともなかった。
たった一人になって、ずっと距離を置いていた。
ただ、相手が大事だったから。
自分なんかよりもって、大事に思うようになったから。
もう二度と、戻らないものだと思ってた。
そう、誰もが思ってた。
自分のために、生きることなんて…
自分の感情も、望みも、欲も…
それよりも、相手を優先することを第一に置いてしまっていた。
今までの環境で、周囲全部が敵に回って…
周囲からそう責め立てられ続けてきた、拷問や洗脳に近いいじめ。
もう二度と、自分の幸せを感じて笑う場面も…
渚「うっ;(じわっ」
自分の幸せを求めて、真っ直ぐに進むことも
自分の感情や欲望のままに、ありのままをさらけ出す事さえも…
だから僕等は
渚「ケイトちゃんんん!!!!(ヒシィッ!!」
ケイト「!
え?どした!?;
っていうか何で皆泣いて!?;(おろおろ」
泣いていた。
ただただ嬉しくて…
そう思ってくれたことが
どれだけ難しいのか、よくわかっていたから…
だから僕等は…
ビッチ「殺しとは…
未来の、こういった奇跡さえも潰す事。
何でかしらね……
失いたくないって、想うのは;(ぐすっ」
ケイトちゃんを抱き締めながら、泣いていた。
ケイト「バカだなあ。何で…泣いてっ;
どっちが感無量なのか、解んないじゃんか;;」
殺せんせー「どっちも感無量なんですよおおおおおおお;;;(だああああ」
ケイト「張り合って滝の涙流すなバカ;;」
渚「絶対、離さない(ぎゅう)
辛かったら、いつでも言っていいから(ぐすん」
ケイト「うん^^(頷く)
Davie…
同じように想ってくれる人、いっぱいできたよ。
安心して…
笑って、られるよね?(震え&涙」
Davie『うん^^』
その時…
何かが、頷いた気がした。
(5月23日PM10:13~24日AM2:46、221~235(15ページ)更新)
23日AM、24日AM更新分です。