イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第10章 二人のハロウィン~シド編~
―――今日は10月31日――…
ハロウィンパーティーの最中にワインを飲みすぎてしまった私は、酔いを冷ますために庭園にあるベンチに腰をかけていた
(う"ー…気持ち悪い……)
目眩を感じて、目を閉じているとふいに声をかけられた
??「…おい」
(……?)
私が目を開けると、そこにはシドがいた
「んー…シド…?なぁに…?」
私がぼーっとシドを見つめると、シドは眉を寄せた
シド「…どうした、具合、悪いのか…?」
「大丈夫…少し、酔っただけらよ?」
そう言って私がヘラっと笑うと、シドは溜め息をつきながら私を横抱きにした
「うー…?どうしたの、シド?」
シド「…ったく、何が大丈夫だよ。お前、ろれつ回ってないだろ」
シド「こんな奴がプリンセスだなんてな…後でたっぷり報酬はもらうからな」
そう言って眉を寄せて暴言を吐きつつも、シドは私を部屋へと連れて行ってくれた