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【イケメン幕末】春を呼ぶ嵐のように(R18)

第2章 名前を呼んで(篠宮END)


いつもとは違う、熱っぽい瞳で見つめられて、は思わず俯いてしまう。
身体中の熱が顔に集まっているのではないかと思うほどに、熱い。

「先輩、俺のこと…好き?」

「そんな…わ、かんない…」

恭の低い声が耳元で聞こえて、顔を上げることができない。
掠れた声でやっとそう答えると、恭の手がの顎にかかり、くいと上を向かされる。

「あっ…」

「…俺、独占欲…あるみたい」

恭がそう言ってニッと笑うけれど、それはいつもより数段色気があって。でもその笑顔は、くしゃりと苦しそうに歪む。

「先輩が他の男といるとこ見るの、もう我慢できねー…」

「し、のみや…くん…」

「だから先輩…俺の物になって」

そう言うと、恭はの返事を待たず、噛みつくように口づけた。

「んぅ… んっ…」

余裕のない、貪るようなキスに、は身体の奥がしびれるような感覚に襲われる。
何度めか分からない口づけを終えて、はぼやけた視界のまま肩で息をする。

「舌…出して」

恭の要求に応えて、おずおずと舌を出せば、再び口づけてきた恭の舌が絡んで、の口内を蹂躙していく。
ぴちゃぴちゃという卑猥な音が、の耳に響いて、もはや何も考えられなくなっていた。

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