第1章 名前を呼んで
「みなさん、さっきから何のお話しをされてるんでしょうか…。」
沖田「さん、まだ何も知らなかったんですか?」
近藤「俺が説明する前に、としが割って入ってきたからな!」
土方「俺のせいにすんじゃねぇよ。」
近藤「実はな、に俺たちの仕事を少し手伝ってほしいんだ。」
「お仕事…?」
一般人の自分が、新選組の仕事を手伝うことなど可能なのだろうか。
そう思って首を傾げるに、近藤が優しく笑いかける。
近藤「いや、難しいことじゃないんだ。
近頃不穏な噂のある界隈があってな、そのあたりをぶらついて情報を集めたいんだが、男ばかりでいても目立つだろう?」
「…つまり、町を一緒に歩けばいいんですか?」
土方「…まあ、そうだな。」
「そんなことなら、任せて下さい。」
近藤「ありがとう、!!じゃあ、俺と」
土方「だから、俺が行くって言ってるだろうが!」
良かれと思い承諾したの前で、再び言い争いが始まってしまった。
皆他の男とを一緒に歩かせたくないのだ。
しかし当の本人は、皆仕事熱心なのね、くらいにしか思っていない。
なかなか収まりそうにない争いを、どうしようかと眺めていると…。