第3章 名前を呼んで(沖田END)
「やっぱり…顔、見たいな…」
「あっ! …や、それ…だめっ…!」
ぼそりと言ったかと思うと、繋がったまま、ぐい、との身体だけを横に向かせる。
片足を上げさせて自分の肩に乗せると、より深い所まで沖田自身が到達して、何度も何度も刺激する。は呼吸もままならない。
「はっ あぁ!…好きですっ…沖田さん…!」
「っ!…さん…」
気持ち良すぎて、もう自分がどうなっているのかも分からないほど乱れながら、それでも沖田への想いが溢れた。
の言葉に、一瞬動きを止めた沖田。
「ずるいなぁ、こんな時に言うなんて…。もう我慢、できない…」
「あんっ、ああッ…」
律動を繰り返しながら、顔をぐっと歪ませた沖田の顔を、一筋の汗が流れる。それが綺麗で、はつい見惚れてしまう。
しかし押し寄せる快楽の波がどんどんと大きくなってきて、それどころではなくなる。
「う、あっ… あぁ、も…っ!!」
「さん、一緒に…っ」
「おきた、さッ… あ、ああぁ…ッ!」
「う…ッ!」
の身体の中に、沖田の熱い液体が注がれて。沖田はそのまま、を腕の中に抱きしめて身体を横たえる。
「…さん」
「ん…」
名前を呼ばれ顔を向けたに口づけをして、沖田は満足そうに微笑む。
「沖田さん、お仕事…大丈夫なんですか」
「ああ…ごめんなさい。さん」
「何がですか?」