第13章 気まぐれ…?
はぐらかしたいけど、それを許してくれない。
「ご飯作りを手伝う代わりに出された条件が」
「ふーん」
全員分のご飯の準備を終え、自分のご飯を持って座れる場所を探す。
「隣良いですか?」
「おう」
さっきから黒尾さんと木兎さんにチラチラ見られてたが、それに気づかないフリをして澤村先輩の隣に腰を下ろした。
「お疲れ、柏木。
さっきの3対3は凄かったね」
「ありがとうございます、菅原先輩」
負けたけどね。
「でもよく拾えたよなぁ、あのスパイク。
腕は大丈夫?」
「最初は冗談じゃないって思いましたけど、何回か触れる内に威力覚えたので」
「いやいや、覚えたぐらいで返せるようなものじゃないべ」
「トスはまだまだだけどな」
おかわりの為に横を通った飛雄が言った。
「スパイカーにトス求めないで」
「サーブも鈍ってたし」
「鈍ってたんじゃなくてまだ使いこなせてないだけ」
「あ、そ」
「へぇー、スパイカーなの?」
「あ、まぁ」