第13章 気まぐれ…?
「私夕食の準備して来る。
適度に身体を休めつつやってね」
上着を拾い、審判をしてくれた菅原先輩にお礼を言い、体育館をあとにした。
にしても疲れたな。
あんなに動いたの久しぶりだったし。
他のマネージャーさんに夕食作りを手伝って貰い、なんとか時間までに作り終えることが出来た。
「手伝ってくれてありがとうございました」
「いーのいーの。
どうせうちらも食べるんだから」
笑顔で否定してるけど、実際は。
『お風呂一緒に入って色々話聞かせてね〜』
という条件が出されたのだ。
もちろん断れる筈もなく、仕方なく了承した。
女の子って苦手なんだよな。
と、ご飯をよそいながら思う。
「…憂鬱」
はぁ…と溜め息を吐く。
「何が?」
「つっ、き島くん」
全然気づかなかった。
「驚き過ぎなんだけど。
で、何が憂鬱なの?」
「別に」
「あんな大きな溜め息吐いておいて?」
「…」
ご、誤魔化せない…。