第59章 約束
「好きだよ。
蛍のこと、他の誰よりも、1番」
「……そっか」
安心したような笑顔を見せた。
不安にさせちゃってたのかな。
「…僕も、好きだから…波瑠のこと」
「反則…!」
「ハハ、顔真っ赤」
「だって…蛍に言われたの…初めてなんだもん」
そう、最初に告白した時も、付き合う時も、蛍からは何も言われていない。
「波瑠が思ってる以上に、大好きだから」
頭をわしゃわしゃと撫でられる。
「もうっ…!」
「ねぇ、キスして良い?」
「良いよ…」
頷くと、蛍が近づいて来るのを感じゆっくりと目を瞑る。
唇に優しく触れた感触。
柔らかくて、温かい。