• テキストサイズ

【ハイキュー‼︎】女王と月

第56章 ありったけの感謝を込めて


合宿最終日前日。


ここに来て初めて、スッキリ目が覚めた。


「んっ…」


グーッと伸びをすると、隣に置かれた黒いジャージが目に入った。


「あれ…これ………蛍の?」


雑に置かれたジャージを綺麗に畳み、昨日のことを思い返す。


「んー………ダメ、思い出せない…」


いくら考えても思い出せず、断念する。


「あ、波瑠ちゃん起きた?」


「はい」


「体調大丈夫?まだ少し怠い?」


「え、体調…ですか…?

大丈夫ですけど」


なんのことを言っているのか分からず、首を傾げる。


「キョトンとしてるね、覚えてない?」


クスクスと口元を押さえて微笑む。


「私…昨日どうかしたんですか…?」


「昨日、烏養さんに頼まれて買い出しと倉庫に行ったのは覚えてる?」


「はい、それは。

でも結局お店閉まってて買えなかったんですよね」


「そう。

それで倉庫の荷物だけ取りに行ったのは?」


「覚えてます」
/ 588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp