第2章 顔面レシーブ
全国でスタメンになることは叶わず、推薦を貰うことは出来なかった。
「烏野…か」
皮肉にも、幼馴染みのあいつと同じところに来てしまったな。
「はぁ…」
女子バレー部もイマイチだったし、部活とか入らなくても良いかな。
ぶっちゃけ面倒くさいし。
しかも入学早々停学食らうとは…ついてない。
気分が乗らなくて走り込みしてて、まさか曲がり角で教頭にぶつかるとは思わなかった。
カツラは吹っ飛ぶし。
クラス…確か4組だったかな。
重い足取りで教室へと向かう。
「あーぁ」
あの教頭にはもう目をつけられてるし。
期待も不安もなく、ただ何気なくドアを開けた。
ガラッ。
その音と同時にクラスの大半が私を見る。
何これ、気持ち悪いんだけど。
そんな気になることなのかな。
「席は…と」
席替えしてる上に出歩いてる人が多くて自分の席が分からない。
なんか最近ついてないな。
本当に。