第51章 アップルパイ
「個々の能力値です。
青城は見た限り全体の能力値の高い選手が数人居ます。
他のどのチームにしろ、必ず1人は居ます」
「それが音駒には居ねェってのか?」
「はい。
どのチームにも頭1つ分高スペックな選手は1人は居ます。
ただ音駒のスペックは全員平均値レベル。
攻撃でも守備でも天才みたいな選手は居ませんが、穴がありません。
穴がないチーム同士の試合…凄く興味があります」
「ま、及川の能力がすげーのは認めるわ」
「マッキー…!」
「能力だけ、だからな。
性格とか最悪だわ、本当マジ」
「マッキー…」
「ふむ…確かにそれは思うな」
「え、何?ちょっと待ってよ、先生。
思うって性格が最悪って?
酷いよ先生、及川さん悲しい」
「違う、及川。
守備力が秀でている音駒…。
うちとの相性は未知な部分が多い。
言い換えれば、吸収出来るものがあるかもしれんということだ」
「あ、そっちね」