第41章 ビーチといえば…?
本日の練習メニュー終了。
「お疲れです」
烏野のドリンクは任せ、青城と音駒のドリンクを配っていく。
「仁花お疲れ、疲れた?」
「うん、まぁ。
でも皆の方が疲れてるから私なんかが弱音吐けないよ!」
「無理は禁物。
サポートすべきマネージャーが倒れたんじゃ本末転倒だよ」
「分かった、気をつける」
私も結構疲れたな。
色んな意味で。
「ふぁ…」
欠伸か。
「疲れてるみたいだね。
ここは大丈夫だから切り上げて学校戻っても良いよ」
「やっ、大丈夫だよ!
それにほら、他のマネさん達は皆学校戻ってるから波瑠ちゃん1人じゃ大変というか…。
あと私が行っても脚を引っ張りそうで…」
「下向かないの」
俯く仁花の顎を持ち上げる。
「下向いてたら見えないものだってあるんだよ」
「なんか照れる…」
と、なぜか顔を赤くした。
「日焼け?具合でも悪い?」
「てっ、照れてるだけだからっ」
照れることなんてあったかな。