第40章 順応性
今回の長期合宿初戦、音駒vs烏野は音駒の白星、烏野の黒星でスタートした。
「いよいよ油断ならなくなって来たなぁ」
「…うん」
それを聞き、少なからず嬉しく思う。
こういう時に自分がどれだけそのチームの色に染まっているかを再確認するのだ。
ドリンクとタオルを配り終え、試合記録を黒尾さんに渡す。
「こんな風に書くのか、へぇ」
「研磨くん、あそこでツーアタックは流石だね」
冷静によく見てる。
「ですよね!
あー、俺に上がると思ったのにぃっ」
犬岡くんが身悶える。
「じゃあ私そろそろ向こうと合流します。
何かあったら言ってください」
「ほーい」