• テキストサイズ

【ハイキュー‼︎】女王と月

第37章 誘惑


「じゃあ先入るね」


「どーぞ」


何気に蛍も頑固だよな。


着替えを持って脱衣所に向かい、お風呂に入る。


熱いシャワーを浴びながら考える。


蛍とは恋人同士ってことで良いんだよね、と。


つい最近断られたばかりだから、まだなんとなく実感が湧かない。


誰かと付き合うのなんて中学以来、2度目の体験だ。


お世辞にも経験豊富とは言えない。


加えてこの不器用で可愛気のない性格。


飽きられなければそれで良い。


高望みはしない。


「空いたよ」


音楽を聞いていた蛍に声をかける。


「突き当たりを右に曲がったとこ。

多分見れば分かると思う」


蛍は察しが良いしね。


「じゃあ入って来る」


「うん」


私も自分の仕事をやらないとね。


烏養さんに今年の試合記録や部誌を渡されたのだ。


更なる能力分析、無意識の内にやっている選手の癖、そしてそれに見合う練習内容を見極めろ、とのことだ。


あわよくば相手の分析も、と考えているのがよく分かる。
/ 588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp