第35章 顔合わせ
休憩時間。
「月島ー、ちょっと良い?」
菅原先輩が早速声をかけた。
「あ、はい」
「大地ー。
ごめん、ちょっと外す」
「おぉ、休憩終わる頃には戻って来いよ」
「おー」
菅原先輩は蛍を連れて体育館をあとにする。
「谷地さぁーん!
ちょっとボール出しやってくれない?」
「わ、私に出来るかな」
日向と谷地さんは早速打ち解けたようだ。
何気にコミュニケーション能力高いよな、日向。
「大丈夫。
影山の頭上にポーンっていう山なりのボール投げるだけだから」
「分かった、やってみる」
休憩時間削ってまで練習って…。
本当は好ましくない行動だけど、この2人は例外だ。
どこまでセーフで、どこからがアウトなのか全く分からない。
どこで止めたら良いのか未だ不明確だ。
「旭さん!
俺のトス、打って貰っても良いっすか?」
「おぉ」
「ノヤっさん、俺にも打たせてくれ」
「もちろんだぜ、龍」
こっちも自主練か。