第34章 偶然
「あっ、波瑠‼︎
手大丈夫なの?」
流石に話は通ってるか。
「平気。
案外大したことなかったから」
「そっかぁ、良かった」
「準備室なら掃除してらおいたから、気にしないで」
「すみません、ありがとうございます」
「じゃあ僕はボールの安全確認をして来ます。
柏木さん、くれぐれも無理は禁物ですよ」
「大丈夫です」
そんなに信用ないかな。
「それと例の件も確認して来ますから」
「え…本当に確認するんですか?」
「はい、良い機会ですし」
「例の件ってなんだ??」
武田先生の姿が見えなくなってから日向が尋ねる。
「来週の合宿に青城も参加したいって話」
「「「えっ…」」」
「だ、だだ、大王様も⁉︎」
「とりあえず先生が許可を出すまでは基礎練習だな」
「「「あっす」」」
ボールが使えないと色々大変だな。