第34章 偶然
「掛け合ってみますか?
梟谷グループとの合宿なので向こうに許可を取らないとなんですが」
「助かりまーす」
ニッコリといつもの笑顔。
「及川‼︎」
「ちょ、岩ちゃんここ病院!」
「勝手に話進めてんじゃねェよ」
「イズミ先輩」
岩泉一先輩。
中学の頃の先輩で、今では確か青城のエース。
及川先輩とは幼馴染みらしい。
「おー、久しぶりだな」
「柏木さん、少し外で話して来たらどうですか?
あとは僕がやっておきますから」
「お願いします」
2人と外に出る。
「おい柏木、お前指…」
「ちょっとうっかり」
「お前が?」
凄い疑われてる。
「はい」
「烏野に行ったんだっけか?」
「そうです」
「バレー部か?」
「ちょっと岩ちゃんばっか話して狡いよ」
「男子バレー部でマネージャーしてます」
「え、るぅが?」
「そうですけど」