第3章 クイーン
隣のコートに移り、サーブを繰り出す。
「よっ」
「!」
威力相殺とまではいかなかったけど、返された。
「あー、くそ…。
全然返せねー」
「こんにちは」
「ちーっす」
武田監督と鳥養コーチが体育館に姿を見せた。
「「「ちっす」」」
「あれ、誰だ?
あの女子」
「あぁ、新しく入った1年のマネージャーです。
日向が連れて来ました」
「…僕どっかで見たことあるような気がするんだけど…どこだったかな」
武田先生が首を傾げた。
「おーい、集合!」
「はいっす」
「あー、今日はレシーブ練習だ。
特に日向と月島、しっかりやれよ」
「うっす」
「はい」
「各自適当にペアになってレシーブな」
「「「はいっ」」」