• テキストサイズ

【ハイキュー‼︎】女王と月

第3章 クイーン


着替えを済ませて体育館に戻ると、他の部員も着替えを終らせていた。


ケガをしない為にアップをきちんとこなす。


「よーし…絶対返す!」


「場所、コート内ならどこに打っても良い?」


「おうっ。

あ、でも出来るだけ近いのが良い」


「面倒くさい」


「なぁー、やる気あんの?」


「ない。

でもマネージャーはやりたくないから出す」


「…お前月島みたいだな」


「準備出来たなら始めるか」


「あっす!」


互いにコートに脚を踏み入れる。


手首にあった黒いゴムで髪を簡単にまとめると、ボールを受け取った。


「…マジだな、あいつ」


「んだよ影山ー、ビビッてんのか?」


田中が煽る。


「はい」


「はい、ってお前…」


「行くよ、日向くん」


鋭くなった眼光を、目の前の相手に向ける。


「っしゃ来ぉぉいっ」


ボールを高く上げ、助走をつけ、強く踏み切って高く飛んだ。


シューズと床が摩擦を起こし、キュッと鳴く。
/ 588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp