第22章 必殺技
清水先輩と並んで体育館へと向かう。
「じゃあネットとボール出しお願い。
私はドリンク用意するから」
「はい。
ついでにイスと得点板も用意しておきますね」
「ありがとう。
でも無理はしなくて良いからね」
「分かってます」
体育館へ入ると。
「あっ、波瑠ちーっす」
「おう」
日向と飛雄の2人がコートの準備をしていた。
早くバレーがしたいって訳ね。
「俺早くバレーがしたいんだ」
「アップは済んでる?」
「おうっ」
「じゃあそのネット頼んで良い?
私はそれ以外を準備するから」
本当は私の仕事なんだけど。
まぁ、やりたいみたいだし良いか。
コート準備を2人に任せ、得点板とイス、ボールの準備をする。
全部の準備を終える頃には皆揃っていた。
「ごめんね、波瑠ちゃん。
全部任せて大丈夫だった?」
「2人がコートを準備してくれてたんで」
「そう、良かった」