第22章 必殺技
今日の授業、なんかドッと疲れたな。
放課後の更衣室でジャージに着替える。
「あ、波瑠ちゃん。
土日はありがとう、任せてごめんね」
「あ、いえ。
清水先輩のありがたみがよく分かった2日間でした」
「なんかごめん。
大変な思いさせちゃったみたいだね」
「まぁ、色々と」
「波瑠ちゃん飲み込み早いし良い子だから、ちょっと頼り過ぎちゃうかも。
キツかったら遠慮なく言ってね」
「はい」
清水先輩優しいな。
田中先輩や西谷先輩が夢中になるのも分かる。
「清水先輩は何かスポーツやってんですか?」
この間飛んで来たボールを軽々弾いているのを見たから。
「うん、少しだけね。
でもバレーは未経験だったの」
着替えながら会話する。
「波瑠ちゃん着替え終わった?」
「はい」
「じゃあ一緒に行こ?」
「はい」