第16章 尊敬
「良いぞー、このまま頑張るべ!」
「くっそぉ…次は取ーる」
「…次も同じものが来ると思ったら大間違いですよ」
ボールを高く上げ、回転をかけたストレートを同じ場所に叩き込む。
「来ぉい」
バシッと乾いた音がした。
「すまん赤葦カバー!」
「任せてください」
「俺に寄越せー」
「頼みます」
来る…‼︎
「いッッ…」
前以上の威力…。
なんとか上げれたけど、大きくブレた。
「乱れた!
影山カバー」
「はいっ」
乱れたボールを影山がカバーする。
「来いやぁぁぁっ」
日向が全速力でダッシュし、ブロックを躱して飛び上がる。
高い…!
それが1番の印象だった。