第15章 看病
暑くなった額のタオルを冷やしたものと交換し、首元に巻かれたタオルは取り除く。
こっちはもう必要ないだろう。
「多分ですけど。
のぼせもありますけど、バテもあるんじゃないですか?」
「バテ?」
「でなきゃここまでヘバりません」
「あー…。
こういう時マネちゃん欲しいって思うわ」
「そっすよね⁉︎欲しいっすよね⁉︎
出来れば美人の‼︎」
「山本うるせ」
「段々熱も下がって来てますし、多分大丈夫です。
余計なことさえしなければ、ですけど」
「えぇ⁉︎
波瑠さん、なんで俺を見るんすか」
「お前が1番心配だからだ、リエーフ」
「大丈夫っすよ!」
「いーや、大丈夫じゃねぇ」
「黒尾さん、消灯の時間なのでもう寝ても良いですよ」
「や、でも」
「明日に響いても知りませんよ」
「…ほーい」
カチッ、と電気を消した。
「お前は戻んねーのか?」
「ちょっと心配で、もう少し様子を見てたいんです。
迷惑ですか?」