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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第5章 書類配りIII




「るーたんと剣ちゃんの真剣勝負!?わーい!すっごく楽しみだね!あたしも二人の戦いちゃーんと見届けるからね!」



やちるはぴょんぴょんと飛び跳ねる。



「今日は書類を届けに来ました」



更木に書類を渡し、辺りを見回す。



「高峰十二席はどちらに?」



「あっくんなら稽古場だよ!今日の相手はつるりんとゆみちーの二人掛かり!」



「(本気でぶっ倒してなきゃいいけど…)」



流歌が苦笑すれば、やちるが何かに気づいたように声のトーンを下げて言う。



「頬、痣になってる…」



「!」



「痛い?」



「平気です。こう見えて我慢強いんです。流石に殴られれば痛いですが…多少は堪えれます」



「本当?」



「はい」



「気をつけてね!」



「ありがとうございます」



相変わらず優しいな…



「やちる先輩は僕を疑わないんですか?」



「るーたんを疑うはずないよ!だってあたしるーたん好きだもん!」



「僕もやちる先輩が好きですよ」



にこりと笑んで見せる。



「十一番隊は味方だからね!」



「それは心強いです」



「でもツラくない?」



その質問にキョトンとしたが
すぐに笑みを浮かべて言った。



「あー…実は結構楽しんでます。面白くていつも以上にニヤケが止まらないんですよね」



「相変わらずイカれてやがるな」



「はは……」



「そこがるーたんの良いところだよ!」



「(褒めた…んだよね?)」



「昔と変わらずテメェの悪癖は今も健在ってワケか。つーか…みっともねぇツラだな」



「容赦なく殴られましたからね」



「イケメンが台無しじゃねぇか」



「全くです。美形の顔に何すんだって話ですよ。眼鏡だって吹っ飛ばされるし」



「少しは否定しろよ…」



「だってホラ、男装も似合ってますけど元の姿も超絶可愛いじゃないですか。殴られる理由どこにも無くないですか?」



胸に手を添え、本気とも取れる顔と言葉に更木は呆れて溜息を吐いた。その横でやちるがニコニコと笑っている。


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