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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第15章 暴かれた真実と罪の代償




「今日はありがとうございました」



「私の出番は役に立ったかしら?」



「もちろんです。貴女がいなければ真実に誤解を生んだままでした」



「貴女の望む結末を迎えられた?」



「はい」



「それなら良かったわ」



「華月さんを無駄足にしなくて良かったです」



「私も内心ホッとしてるのよ」



詩愛は穏やかな笑みを浮かべる。



「ともあれ、これで一件落着です。
いやぁ…本当にここまで長かった」



「貴女はすごい人ね」



詩愛はふわりと微笑む。



「今日の貴女を見てわかったの。どうして彼らが貴女と共に生きることを選んだのか。その理由は貴女の人柄ね」



「いえ、私が彼らと共に生きることを選んだんです。仲間というのは不思議なもので死ぬまで戦いを共にしますから」



「貴女の運命は正しい道を歩んでるのかしら?」



「!」



「それとも…道が逸れてる?」



「……………………」



「ふふ、そんな怖い顔しないで」



詩愛はクスッと笑う。



「じゃあ私はこれで帰るわ。どうか元気でね」



「華月さんもお元気で」



ニコリと笑みを浮かべた詩愛は護廷を去って行った。



「私達も帰ろうか」



「うん!」



「隊長」



「何?」



「本当にありがとう」



「どうしたの急に?」



「やっとみんなで同じ場所に帰ることができるわ」



「また楽しくなりそうだね!」



「主にお前がな」



「るーたん!霙がいっぱい遊んであげるからね!」



「別の悪夢が始まる…」



「僕らの時間はここから動き出す」



「ありがとな雅、アイツを最後まで信じてくれて」



「……………………」



「何だその驚いた顔は」



「だって君の口から"ありがとう"なんて言葉が出てくるとは思わなくて…」



「俺だってありがとうぐらい普通に言うわ」



「そっか。でもね蒼生、梨央を信じるのは当たり前だよ。彼女がいてくれるから僕らがいる」



「そうだな」




運命は時に残酷で



正しく歩んでいる道を狂わせる



それでも 絶望に呑まれずに



世界に立ち向かう勇気を持って



私達は先の未来に進むのだ─────。



next…

[嫌われ編:完結]

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