第15章 暴かれた真実と罪の代償
『何言ってるの!?貸した覚えはないわ!!これは犯罪よ!!勝手に人の物を盗んでコソ泥みたいな真似して!!』
『だってあんたみたいなブスが持つよりアタシのような可愛い美少女が持つ方が絶対に似合うもの。』
胸に手を添え、彼女を見下す少女。その悪の顔に彼女は唖然とした。
『このネックレスはもうアタシの所有物よ。一つぐらい貰ったって問題ないでしょ。あんたの家は宝石やご馳走が買えるほど裕福な家庭なんだもの』
『ふざけないで!!さっきから何様なの!!勝手に貴女の物にしないで!!それはお姉様が誕生日にくれたものなのよ!?』
『あら、じゃあそのお姉様にまた買ってもらえば?───話は終わり?これからアタシ、このネックレスを身につけて出かける用事があるの。じゃあね。』
反省の色を全く見せない少女に激怒した彼女は手を伸ばして少女からネックレスを奪い返す。
『痛っ!!っ、何すんのよ…!!』
ギュッとネックレスを両手で握りしめ、憎らしげに少女を睨みつける。
『何が可愛い美少女よ…笑わせないで。貴女どこまで頭がお目出度いの?ここまでくると流石に憐れ過ぎて同情するわ』
『は?何ですって?』
『貴女なんて顔が良いだけでしょ!!そうじゃなきゃ貴女みたいな最低な奴、誰も相手にしないわよ!!』
『アタシを侮辱するつもり!?』
『私もう貴女の友達やめる!!人の物を盗むなんて最っ低!!このことは家族に報告させてもらうから!!』
『アタシを侮辱したわね…絶対に許さない。あんたこそ何様のつもり?アタシに逆らっていいと思ってんの?』
『ど…どういう意味?』
その歪んだ笑みに彼女は身体を震わせる。嫌な予感がしてその場から逃げ去ろうとした時、物陰に隠れていた男達が現れた。
『な、何よ貴方達…』
多くて4.5人と言った所だろうか。彼らは村の中でも素行が悪い連中だった。そして彼らは少女の意のままに操られている。
『こいつが君をいじめるのか?』
『そうなの。一方的に盗ったと疑われて…友達として悲しいわ』
『貴女…まさか…』
“アタシに楯突くから悪いのよ?”
そう言うかのように笑う少女に恐怖した。
『君を悪者にする奴は許さない』
『俺達が君を悪から救ってあげるよ』
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