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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第1章 仕組まれた罠




「(なに勝手なこと言ってんだ。)」



じゃあ私は何のために来たんだよ



来たくもないパーティーに無理やり参加させられて



挙句の果てに二人で抜け出す?



「(…冗談じゃない。)」



この女、どこまで自分勝手なんだ



私はキミのものじゃない



「桃香と一緒に朝までキモチイイこと…しよ?」



「(上目遣いで見ても無駄なんだよ。こっちだって本来は女なんだから。)」



「流歌君に慰めてほしいなぁ❤︎」



「(嫌悪。)」



スルリと指を絡ませてきた桃香に嫌悪の眼差しを向ける。ここまで重症とは思わなかった。人の都合など一切無視。勝手に約束を取り付け、自分の欲求を満たすだけの相手を求める。



「(…なんて哀れなんだろうな。)」



絡められた指を解き、桃香の腕から遠ざかる。



「すみません」



「どうして…?」



わざとらしく目を潤ませ
泣きそうな顔で流歌を見てくる。



「桃香のこと嫌い…?」



「そういうお誘いは冴島四席の好きな方にしてあげてください。僕のような恋愛初心者にはハードルが高すぎます」



「ふふっ、恋愛初心者の流歌君も可愛い❤︎」



「(可愛いも何も女だからな。)」



「んー…言っちゃおうかなぁ」



「え?」



桃香が頬を染め、こちらを見ている。



「あのね…」



「(嫌な予感がする…)」



「桃香が好きなのは流歌君だよ❤︎」



「……………」



「だからなーんにも問題ないの♪」



何の問題に、とは聞かなかったが、流歌は嫌な予感が的中し、うんざり顔を浮かべる。



「何故…僕なのでしょう?」



「そんなの簡単だよぉ。初めて会った時から好きだったの❤︎これって一目惚れだよねぇ❤︎桃香と流歌君は運命の赤い糸で繋がってるから出逢えたんだよ♪」



「(くだらない…。何が運命の赤い糸だ。それで一目惚れなんてされたら迷惑だよ。)」



「恋の神様にお願いしたの。桃香を幸せにしてくれる人と出逢わせてくださいって。そしたら流歌君が桃香の前に現れたの❤︎」



桃香は恥ずかしそうに語る。


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