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【薄桜鬼】貴方と紡ぐ四季の唄

第4章 冬。


大好きな秋も過ぎて冬。
寒さが肌に痛く感じるようになった。
秋のうちに済ませた衣替えと囲炉裏の準備のおかげでしっかり暖をとれているが、朝のうちはやはり寒さが身に沁みる。

私たちの朝は早い。
というのも、一さんが仕事に向かう時間に合わせて朝の仕度をすると、自然と早まってしまうのだ。
起きる時に布団が恋しくて離れがたくなるが、怠ける訳にはいかないので己を叱咤して冷たい水で目を覚ます。
朝餉を用意して、お弁当を手渡して、玄関までお見送り。

「では、行ってくる」

いつもと同じように仕事へ向かう一さんを見送ろうと玄関の戸を開けると、ふわふわと空から降りてくる雪が見えた。

「わぁ、雪ですね」

今年の初雪だ。
雪とはどうしてこう見るだけでわくわくするのだろう。


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