第4章 パーティ
「お嬢さん」
「オビ‥はぁ‥」
里奈はため息をついた
「どうかしたの?」
「私なんかでいいのかな‥」
「お嬢さんだから‥じゃないかな?」
「私は田舎の娘だよ?ゼンと私じゃつり合わないよ」
「俺はそんな事気にしてないぞ」
ゼンは里奈を抱きしめた
「主‥いつの間に」
「里奈の姿が見えなくてな‥」
「ごめんなさい」
「さっきの事聞いてたぞ里奈」
「聞いてたんだ‥」
里奈が下を向くとゼンは頭を撫でた
「なんで俺がお前を選んだか知りたいか?」
「‥うん」
「薬剤師が足りないというのは嘘だ。里奈をここに連れ来るにはどうしたらいいか悩んだ。それで薬剤師という事で連れて来る事にしたんだ」