第19章  SACRIFICE-犠牲にする-

『お腹空いてない』

「あっそ。じゃあ遊ぼうか？」

マコトがジリジリと
迫ってくる

また痛い事？？

『イヤ…近付かないでよ…
触らないで…
あっちいってよ……』

毛布を抱き締めて
首をイヤイヤと振る私を見て

マコトが険しい顔をして

「生意気…
オレが遊ぶって言ってんだよ…
なぁ？明光くんにされてる事
オレに教えろよ」

足を早めて近付いてくる