第3章 CARELESS-軽率な-

ズボンのポケットには
お婆ちゃんの文字が
書かれたノートの切れ端

これは今でも捨てずに
持ってる

約束は…守るよ…
どんな形になろうとも…
この約束は
俺の中で一番重い。

結局、花を摘んで来るって
約束は守れなかった

お婆ちゃんは呆気無く
居なくなってしまったから

お葬式は身内だけで行われて
姫凪の家族も
さすがに日本に帰ってきてた