白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第11章 KITTEN-仔猫-
『ちょ!膝くらい良いよ!
重くないし!
あのね!姫凪
お手伝いさんに習って
お弁当作ったんだよ!
皆で食べようね♡』
「え!?姫凪ちゃんが!
凄いね!可愛いのに
お弁当まで作れるとか!
俺、そういうの凄く好き!
お嫁さんにしたい!」
『え?姫凪は
明光くんのお嫁さんになるのよ?』
「そーそー♡俺の!」
「!!!?」
「…アニキ…大人気ない
姫凪も空気読みなよ…ププッ!」
膝の上に置かれた頭が
クスクス笑いで揺れてる
『あ!忠くん!嬉しいよ!
忠くんに一番おっきな
オニギリあげるね!』
度々訪れる空気を
和らげようと
海につく前から
はしゃぐ私
初の海は前途多難な
気配が漂っていた。