白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第7章 GRAVE‐刻み込む-
お手伝いさんの声に
身体が揺れる
『何にも…明光くんは…
何にもしてない…です』
「…分かりました…
…奥さんにそう
報告させて頂きますね」
『どういう……事…?』
「姫凪さんは男の人に
身体を開いているのに
ウソを付きますと報告するんです
相手の名前ももちろん
報告させて貰いますから」
お手伝いさんの声に
私の心はザワザワと波立つ
『明光くんの事は言わないで!
本当になんにもされてないの!
私は怒られても良いから!
明光くんの事は…お願い……』