白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第4章 DENY-拒否-
電話を切って外に出ると
『明光くん?用事?』
姫凪がジッと俺を見つめる
「ん?平気。ネコ見に行こう?
ミルクあげるんだろ?」
姫凪の手を握ると
『ううん!いーよ!明光くんが
用事あるなら蛍くんと
二人で行くよ?ね?蛍くん!』
また小さい手は
俺の手から逃れて
蛍の手を握る
「え?僕は決定なの?
僕ジャンプ読みたい…」
『蛍くん…姫凪より
ジャンプがいーのね…』
「!?分かったって!
泣きそうな顔ナシ!!
ほら!行くよ!
兄ちゃんは?」
『蛍くん!明光くんは
デートなのよ?
子供は邪魔しちゃダメなのよ?』
姫凪がニコニコ笑いながら話す