第4章 DENY-拒否-

息は出来るようになっても
声がまだ出ないから

部屋から慌てて顔を出して
起きてる事をアピールする

「起きてましたか。
着替えて朝ごはん食べましょうね
今日はチャント食べて下さいね」

コクリと頷き扉を閉めて
服を着替える　

明光くんとの一件の後から
朝は毎日苦しくて
朝食は殆ど食べられない
給食も晩御飯も
朝食よりは食べられるけど
美味しくない。
唯一、蛍くんと食べるオヤツは
食べられた

この頃の私は月島家のお母さんの
オヤツで生きてたって
言っても過言ではないかもしれない