白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第22章 VOID-からっぽの-
なんて意気込んでるんだけど
だけど、ね?
実は分かってるの
「機嫌悪い?」
『うん、悪い』
「じゃあ直そっか?
…姫凪…こっち向いて…?」
明光くんは私が
どんなに拗ねても
笑顔に戻してくれるって
『ん…明光…くん…』
「ヤキモチごと溶かしてやる
おいで?」
伸ばされた手にしがみついて
ゴロゴロとじゃれつくと
「機嫌直るの早ぇよ(笑)
いー子…姫凪…
大好きだよ…」
楽しそうに笑って
愛おしそうにキスをくれるって。