第21章 UPROAR-騒動-

マコトside

雨に濡れる姿は
捨て猫みたいだった

そのまま壊れるのを待っても
良かったんだ

でもオレ以外に壊される
オマエは何か嫌だった
だから別に
助けたわけじゃないよ。

壊すのはオレ。
ただそれだけ。

コンクールの為の
クソつまんねぇ練習を終え　

ホテルのロビーに戻ると　
母親と見知らぬ男

姫凪は居ない　

見合いってのは聞いてたけど
まさか………