第3章 些細な変化
「…!姫凪…?」
『なに?翔くん?』
「………!!!」
『ちょ!顔が変な色にー!!』
「だ、だ、大丈夫だぃ」
『口調まで変わってるから!(笑)』
なにイチャイチャしてんの!?
楽しそうに笑い過ぎじゃない??
「ちょっと。キミ誰の応援来たか
忘れてない?」
布施の頭を上から押さえつける
『あ!蛍くん!見て見て!
翔くん何かゼンマイの
オモチャみたいな動き!』
ん?は?そんなわけ………
日向にチラリと目をやると
変な顔したままカタカタ震えてて…
「ブッフォ…!なんなの、その
例え…!フプッゼンマイ…!」
思わぬ不意打ちが的確過ぎて
不覚にもツボって
『エー!?だってなんかこう
カクカク…ってー!ほら!
昔駄菓子屋で当たった
小さなロボットのヤツ!』
それ確か開けた途端
一瞬で壊れたヤツじゃない?
もうそんな事言われたら…
そうにしか見えなくて…
笑い堪えるのに必死で
「も、もう、言わなくていーから!」
なんか、むかついてたの直ったし
あ、でもとりあえず
コレだけは言っとこうかな