第3章 些細な変化
【些細な変化】
蛍side
キミの考える事なんか
全部わかると思ってた
わかったつもりでいた
まさか傷つけてたなんて
思いもよらなかった
アラームの音が聞こえて
身体を起こす
ヤバ…頭痛いかも
昨日なかなか眠れなかったせいだ
僕がこんな状態なのに
なんでコイツは脳天気な
顔して寝てんだろ?
隣で間抜けな顔して寝てる
布施の顔を覗きこむ
「起きたら?遅刻するよ?」
話しかけると
薄く目を開けるけど
なんかフニャリと笑って
また寝息を立てる
ホント子供かよ。
こんなヤツに昨日自分が
ヤバイ位ムラムラして
暴走しかけたとか
考えたら凄く腹立つんだけど