第2章 過去
『姫凪お風呂入るから
明光くん出て行って』
私を抱いたままの明光くんを
グィっと押して
バスルームから追い出して
シャワーで身体を流す
汚れは簡単に流れていくけど
私の気持ちは重いままだった
このまま明光くんの
部屋に泊まるのは
止めた方が良いのかとか
でも帰った所で
あの家に一人で居ることに
耐えれるのかとか
色々考えてる内に気付く
私はいつも自分の事ばかり
無性に恥ずかしくなった
こんなんだから
明光くんの事も振り回して
あんな事になったんじゃん
なんだ。全部私が
悪かったんだ………
チャント謝らなきゃ………
慌ててお風呂から出る
脱衣所に
忘れて帰った下着と
大きなシャツが1枚