第2章 過去
『蛍くん?』
「ナニ?」
『さっきはゴメンネ?』
蛍くんの手を握る
「別に?慣れてるから大丈夫」
いつも通りの蛍くんに
モヤモヤしてて沈んでた心が
一気に軽くなった気がした
きっと明光くんとの事だって
忠くんの言うように
心配して言ってくれたのかも
しれないのに………
一瞬でも嫌いなんて
思ってごめんなさい
なんて思いながら見上げてると
「どーしたの?ゴメンは
さっき聞いたよ?」
頭をポンポン叩きながら
笑う蛍くんに
『ヤッパリ姫凪蛍くんの事
大好きみたい!!』
と、私も笑いかけ
仲直り完了!?って思ったのに
「はぁ?ヤッパリって何?
チョット嫌いだったって事なの?
布施のくせに生意気」
ニヤニヤした顔で頭を抑えてきた