第2章 過去
「ツッキーは興味ない事を
いちいち聞いたりしないよ?
姫凪ちゃんと明光くんの事
心配してるんじゃないかな?」
忠くんて自分の事はあんまり
主張しないのに蛍くんの事は
昔から熱心に力説する
蛍くんも忠くんには
優しくて親友って感じして
ソレがこの頃の
私は羨ましく見えて
また自分が一人ぼっちに思えた
『忠くんは蛍くんの味方だもんね
姫凪なんか…』
本当に子供過ぎ。
蛍くんも忠くんも
イライラしてたに違いない
それなのに
「仲直りしたいなら
俺付き合うけど?」
昔からなんていい人だろう
それに比べて
『………』
ガン無視とか自分でありながらナイ。
「早い方がお互い傷も浅いよ?
いつでも付いて行ってたげるから」
忠くんは宥めるようにいって
去っていった