第18章 千代に八千代に………
数年後
某日某所
天候 日本晴れ
「用意出来た?」
『うん!入っていーよ!
………ジャーン!どう?!』
小さな部屋に入ると
真っ白なウェディングドレスで
手を広げる姫凪
「可愛い!!ヤバい!
結婚式止める!?
他の男に見せたくない!」
『明光…昔から
変わってなさ過ぎ!
なんか昔も同じ事
言われた記憶が…』
クスクス笑う姫凪を
「なんも変わんねぇよ?
初めて逢った時から
姫凪だけー…
大好きー…」
ギュッと抱き締める
『…姫凪も…
明光の事、だぁいすき…』
紅く染まった頬が
真っ白なドレスに
綺麗に映えて
いつも通りなのに
今までで一番輝いて見える
「照れ屋な所変わんねぇな(笑)
………これからも
変わらないで居ような?」
『変われるわけないよ?
ずっとずっと一緒って
約束したもん、ね?』
細くて白くて
頼りない身体で
力一杯
俺に抱き着く姫凪に
優しく口付け
耳元で
もう一度
「一生オマエを守るから
愛してる、姫凪」
愛を囁いた