第4章 たかが恋?
『姫凪のせい?!(笑)』
「…違うよ…俺が会いた過ぎただけ…
姫凪…来てくれてありがとう
死なずに済んだー……」
明光くんの腕の力が強くなって
優しい眼差しと視線がぶつかる
『…それズルくない?』
離してって言うタイミング逃した
これヤバいヤツ…
ヤダ…流されるのもうヤダ……
「やっぱり?(笑)ごめんごめん!
姫凪と離れんのがイヤで
ワザと言ったー」
明光くんが私を離して
ハンドルに手を戻す
ん?続きしてこない?
キスされるかと思ったのに
なんだ私。昨日から一人で
ソワソワしてドキドキして
ヤバイよね、コレ。明光くんも蛍くんも
そんな気ないのに
まさか欲求不満!?
もしくは本当に発情期!!?!
あー!煩悩去れぃ!!