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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]
第16章 隔て顔
メガネを押し上げ
グィッと涙を無かった事にして
「またですか?黒尾さん」
いつもの調子を
装って振り返った
「お話しませんかァ?」
相変わらずのしたり顔
「…結構でーす」
立ち上がって去ろうとすると
「まぁまぁ。こういう時は
一人で居ても辛いぞー?」
腕を掴んで引き止められる
「いや…一人の方が
気が楽ですからー…」
「良いから座れって!
はい。これ飲み終わるまで居れば?」
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