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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]
第8章 野心を抱く者
『蛍こそ…怒ってない…?』
私はその手に指を絡める
「怒っては…なかったし
そのチョットだけ嫉妬?」
絡めた指に力を入れて
蛍が私を引き寄せた
耳まで赤いのは
相当テンパってる証拠
胸に耳をあてると
ドキドキが凄く早くなって
少し震えてる
でも声も仕草も
鼓動も全部
私の不安を一つ一つ
塗り潰してくれる
『怒ってたし、チョットって
感じじゃなかったじゃん』
やっと少し笑えるようになる
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