第8章 野心を抱く者
「なに遠慮してんだよ?(笑)
オンナから連絡あったから
そっち行くんだよ(笑)
だから姫凪は
家でユックリしてけ?」
明光くんが軽く笑って
あの大きな手で私の頭に触れて
通り過ぎる
「(大丈夫か?俺はずっとお前の
味方だから。姫凪いー子)」
早口で私に囁いて
部屋を後にする
息が楽に吸えるようになった
「大丈夫??」
『全然余裕!
ビックリしただけよ?
でもお腹は本当に
チョット痛いの
お部屋で寝てていいかな?』
普通に話せる様になった
まだ少し胸が痛いけど
明光くんは
ヤッパリ私のヒーローだよ。
連絡来たオンナの人って
あの人かな??
少し妬けるけど
明光くんが前を向いてるなら
嬉しいよ。