第8章 野心を抱く者
手の甲に当たる蛍の冷たい唇に
ゾクゾクして
『蛍、姫凪もそれしたい…
お手手 貸して?』
蛍の手の甲への同じくキスを返す
「相変わらず自然に可愛い事するよね
狙われやすいから困るけど…
守り切れたら問題ない。
だから怒ってないよ?キミにはね?」
蛍が私を抱き締める
『じゃあ何であんまり喋って
くれなかったの?』
「…キミの発言…」
私の言葉に蛍が口籠る
『発言?エロいです宣言!?』
「そっちなわけないでしょ?
エロいのなんか肌で実感しまくり」
実感されてた!!
いや!エロいのは私だけじゃ
ないのではないかね?!