第3章 些細な変化
『だって蛍くんが脇とか触るから!
姫凪擽ったいの苦手なの!』
「知らないし。あれ位で普通
あんな声だす??」
『えー?!蛍くんだって
擽ったいハズー!』
布施が僕の脇を
こちょこちょ擽る
残念ながら
僕そんなに弱くないんだよねー
平然としてる僕に意地になったのか
背中とかお腹とかを擽ってくる
『なんで擽ったくないのぉ!』
「さぁねー?残念でーした」
フフンと鼻をならすと
『もー!ここもー?!』
と細い指が僕の首筋をなぞった
「ッウワ!止めてくんない!?」
自分でも驚く位
身体が跳ねる
そんな僕を見て今度は
布施がニヤニヤと
怪しい笑みを浮かべた