第7章 満月はキミと微笑う
「なにしてるの?
小さいの二人で。お見合いしてる
ハムスターみたい」
ボトルを取りに来た蛍くんが
怪訝な顔をして
私達を見る
ハムスター!?
そりゃ蛍くんからみたら
ちまっとしてるけれども!
『ハムスターとか!せめて
仔猫とかにしてよ!
姫凪はキジトラがいい!
谷地さんは……』
「種別とか要る?
それに猫は今は敵。
とくにあのニヤケたドラ猫の顔
思い出すだけで引っ叩きたくなる」
『黒尾さん??
明光くんみたいだよねー
なんか行動が。エッチだけど
普通にカッコイイ事するもんねー』